【2022.07.22】
袪邪について
前回に引き続き、フレンチ薬膳の会でお話した「袪邪」についてご紹介したいと思います。
皆さんは、「袪邪」(きょじゃ)という言葉をご存じでしょうか。
これは、中医学の用語で「邪気を除去すること」を指します。
じゃきをじょきょ…
ひらがなで書くとさらに意味不明ですね。
邪気とは、病気の原因をいいます。
つまり袪邪とは、やさしい表現をすれば「症状を和らげること」。
病気の原因には「内因」と「外因」があります。
「内因」とは、ストレスや飲食、身体や心が疲れることで病気の原因が自分にある場合。
「外因」とは、異常気候やコロナやインフルエンザなどの流行り病など、病気の原因が外の環境にある場合をさします。
中医学には「扶正」(ふせい)という言葉もあります。
「扶」(ふ)とは、「助ける」という意味があり、「正」(せい)は、人間が本来持っている「正気」(せいき)=適応機能をさします。
病気の発症は、内因が外因を決定するということです。
「病は気から」という言葉がある通り、多くの場合、病気は自分に原因(内因)があるということなのです。
自分のココロとカラダを大切に、日頃から、食事・ストレス・疲れに気を付けて元気に過ごしたいものです。