体質チェック

各体質の特徴

Feature

気虚体質(ききょ)

薬膳料理

◇原因

・(先天的要素)親からの体質
・(後天的要素)胃腸が弱っている、働き過ぎ、ストレス、
睡眠不足、無理なダイエット、食生活の偏り、大病をした

◇改善ポイント

①生活のポイント

・睡眠時間をしっかりとりましょう
・働き過ぎに注意しましょう
・「エネルギー不足」の状態なので、少しの時間でも体を休めましょう
・大量に汗をかくような激しいスポーツを控え、軽い運動や趣味を楽しみましょう
・体を冷やさないようにしましょう

②食生活のポイント

・「気」を補う食材(牛肉・鶏肉・うなぎ・エビなど)を摂りましょう
・食べ物を消化するにも沢山のエネルギーが必要。お粥やスープなどで胃腸に負担をかけないように。
・消化の悪い脂っぽい物・甘い物・辛みの強い物も胃腸に負担をかけるので摂り過ぎないようにしましょう。
・体を冷やす食べ物(刺身・冷たい飲み物・アイスなど)を控えましょう。
・野菜は生で食べるのを控え、火を通して食べるようにしましょう。
・よく噛んで、腹八分目に食べ、早食いや食べ過ぎに注意しましょう。

血虚体質(けっきょ)

薬膳料理

◇原因

・胃腸が弱っている
・ダイエット
・偏食
・出産、ケガや手術で大量に出血をした
・月経、授乳中である
・血の流れが悪い

◇改善ポイント

①生活のポイント

・血は睡眠中に生成さるので、夜更かしをせず睡眠時間をしっかりとりましょう
・目や脳を使うことも血を消耗するのでテレビを長時間観たり、パソコンやゲームのやり過ぎに注意しましょう
・激しい運動は血を消耗してしまうので、ストレッチや自然の中を散歩するなど軽めの運動をしましょう

②食生活のポイント

・「血」を増やす働きがある食材(黒胡麻、黒木耳、ひじきなどの黒色の食材や、レバー、赤身肉、クコの実などの赤色の食材)を積極的に摂りましょう
・血のもとは食べ物です。無理なダイエットはやめ、三食しっかり食事をとりましょう
・脂っこいもの、濃い味の物、甘い物、生ものなどは消化に悪く、胃腸に負担をかけるので食べ過ぎないようにしましょう

陰虚体質(いんきょ)

薬膳料理

◇原因

・長期にわたり、ストレスや疲労が続いている
・昼夜逆転の生活をしている
・更年期にさしかかっている
・高齢出産または早産だった
・長期にわたり利尿剤を服用している
・熱いもの辛いものが大好きでよく食べている

◇改善ポイント

①生活のポイント

・夜にしっかり睡眠をとりましょう
・炎天下でのスポーツ、サウナなどびっしょり汗をかくなど、汗のかき過ぎには注意しましょう。
水分補給を忘れずに!

②食生活のポイント

・体のほてりを鎮める食材や体に潤いを与える食材(スッポン、百合根、白木耳など)がおススメです
・キウイフルーツやぶどう、梨などみずみずしい果物が合いますが、摂り過ぎは中性脂肪が高くなるので注意が必要です
・辛すぎる物、熱すぎる物、お酒の飲みすぎは、水分を損なうので、摂り過ぎに注意しましょう
・冷たい物や消化に悪い物は、消化を妨げ、水分の吸収を悪くするので、摂り過ぎに注意しましょう
・料理の味付けは、あっさりとシンプルな味がよいです

瘀血体質(おけつ)

薬膳料理

◇原因

・ストレス
・寒さや冷え
・病気を長く患っている
・体力不足
・食事の不摂生

◇改善ポイント

①生活のポイント

・散歩や軽いジョギング、ストレッチなど適度な運動をしましょう
・長時間同じ姿勢をとらないように注意しましょう(時々軽いストレッチをしましょう)
・体を冷やさないようにしましょう(夏の冷房のかけすぎに注意しましょう)
・ストレスを溜めないようにしましょう
・働き過ぎに注意しましょう

②食生活のポイント

・冷たいものの食べ過ぎ、飲み過ぎに注意しましょう。
・たまねぎや韮、シナモンなどの身体を温める食材や生姜や紫蘇などの辛味の食材で、体内を温め血液の巡りを良くしましょう
・脂っぽいもの、味の濃いもの、甘いものを避けましょう

気滞体質(きたい)

薬膳料理

◇原因

・睡眠不足、不規則な生活を送っている
・食べ過ぎ
・ストレスを解消できずに溜めている、悩みが多い
・過去の苦しい経験から、恐怖感やトラウマがある

◇改善ポイント

①生活のポイント

・自分なりの気晴らしを見つけましょう(温泉旅行、音楽鑑賞、森林浴、ストレッチ、親しい仲間と食事、カラオケ等)
・感情を自分でコントロールすることは可能。細かいことは気にしないようにリラックスを心がけましょう
・新鮮な空気をできるだけ大きく吸い込み、ゆっくりと吐き出す呼吸法でリラックス状態を作りましょう
・アロマテラピーを利用するのも良いでしょう
・規則的な生活を送るようにしましょう。特に夜更かしはやめましょう。

②食生活のポイント

・イライラしている時は暴飲暴食になりがち。甘い物の食べ過ぎ、ストレスによる暴飲暴食に注意しましょう。
・香味野菜(春菊、三つ葉、セリ、セロリ、パセリなど)はストレス解消が期待されるので積極的に摂りましょう。
ジャスミン茶や、ミントティー、ハーブティーなど香り良いお茶もリラックス効果が期待されるのでオススメ
・イライラしている、怒りっぽい時は、味の濃い物、揚げ物、熱い物、辛みや香辛料の強い物は避けましょう

痰湿体質(たんしつ)

薬膳料理

◇原因

・水ものや冷たいもの、脂っこいもの、濃い味、お酒が大好き
・運動不足
・気候、湿気の多い環境にいる
・長期にわたりストレスが続いている
・不規則な生活をしている

◇改善ポイント

①生活のポイント

・深呼吸や気功などで精神を落ち着かせる
・ひと汗かく程度の有酸素運動で代謝を高めましょう

②食生活のポイント

・腹八分目を心がけ、食べ過ぎに注意しましょう
・早食いをせず、よく噛んで食べるように心がけましょう
・脂っぽいもの、甘いもの、味の濃いもの、生もの、冷たい物、酒類は控えましょう
・水分の摂り過ぎに注意しましょう
・気候に応じた食生活を送りましょう。例えば、湿度の高い梅雨時期、台風の時期には、余分な水分を取り除くような食材(トウモロコシやハトムギ、冬瓜など)を摂るようにしましょう
・食物繊維の多い食材(根菜、海藻、きのこ類等)を積極的に摂りましょう