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薬膳のハナシ「梅雨」

梅雨

6月から 7月にかけてのジメジメとした梅雨の時期、駅の階段を登る時など、いつもより足が重たく感じたりしませんか?

薬膳の世界では、湿気が体表から侵入し、「湿邪」という邪気となって体調を崩す原因になると考えます。

「湿邪」による症状の特徴は、倦怠感、身体の重だるさ、頭重感、頭痛、食欲不振、吐き気、足の浮腫み …など。
梅雨時、これらの症状が出た時には「湿邪」を疑ってみて下さい。

「湿邪」には消化器系の働きを低下させるという特徴があります。
そこで、うるち米、雑穀類、とうもろこし、みょうが、陳皮(温州みかんの皮を乾燥させたもの)、カルダモン、フェンネル、芋類、人参、鶏肉などを用いて消化器系の働きを補います。

さらに、体内の余分な水分を排泄させてくれるハト麦、冬瓜、小豆、そら豆、すずき、鱧などで「湿邪」を取り除きます。

また、体表に「湿邪」があると汗を思うように出せないため、発汗を促す働きのある、生姜、葱、紫蘇、香菜などを摂るのもお勧めです。

(鎌倉薬膳アカデミー 山内 正恵)