中医学から学ぶ〈不眠の原因〉
中医学で考える不眠について
中医学で不眠は、大きく 3タイプに分けられます。
①肝タイプ
自律神経失調やストレスと関連する「肝」のトラブルによって起こる不眠。
交感神経が優位なタイプに多く見られます。
②心タイプ
考え事や心配事が多く、頭を使って考えることの多い「心」タイプ。
精神と関連する心のトラブルによって起こります。
③心脾タイプ
営養を作り出す働きをする脾と精神と関連する心のトラブルによって起こります。
考え事、心配事などによって食欲が低下すると、営養が作り出されず心へ十分な営養が届かないことによって不眠になります
良い眠りのための養生法
・精神・心理状態を良好に保つよう調節する
前述の通り、精神と不眠は深く関係し合っています。
なるべくストレスを溜めない生活を心がけましょう。
・夕食は清淡を心掛ける
消化器系に負担をかけると、営養が上手に作られません。
あっさりした味付け、脂っこくない食事がおすすめです。
・睡眠前は興奮や緊張を避ける
睡眠前は、部屋を暗くして落ち着いた時間を持ち、スマホ、テレビは避けましょう。
・睡眠前にお茶、コーヒーは避ける
薬膳的不眠対策
不眠は「リラックス」、「消化器系の働きを助ける」、「血を補う」ことで改善します。
カジキ鮪、いか、鰻、牡蠣、鰹、たこ、ぶり、帆立、あさり、牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、レバー、パセリ、セロリ、ほうれん草、玉葱、キャベツ、南瓜、人参、きのこ類、芋類、舞茸、青梗菜、ピーマン、蓮根、ブロッコリー、トマト、きゅうり、みかん、ぶどう、桃、卵、牛乳、豆腐、ひじき、アーモンド、カシューナッツ、金針菜、黒木耳、黒胡麻、松の実、棗、クコ、はと麦、紫蘇、陳皮といった食材がおすすめです
(鎌倉薬膳アカデミー 山内 正恵)