中医学から学ぶ〈食欲不振の原因〉
【食欲不振はどこからくる?】
中医学では、消化器系を「脾」と言います。
脾には、胃と共同して食べ物を消化し、脾が営養物質を吸収して全身に運んだり、体内の水分代謝のバランスを取る働きがあります。
この働きが正常であれば、消化吸収がスムーズに行われ食べたものがきちんと営養になり、水分は汗や尿として排泄されます。
しかし、働きが失調すると消化吸収能力が弱まり、食欲不振、倦怠感、むくみなどの症状が出やすくなります。
原因は、遺伝的要素、長期の頭脳労働、大病後、長期の病気、過労、心労、長期の摂食などにあります。
【食欲不振におすすめの食材】
うるち米、もち米、黒米、大麦、鰯、鰹、鮭、鯖、さんま、鯛、ぶり、たこ、牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、大豆、さつま芋、じゃが芋、里芋、かぼちゃ、山芋、カリフラワー、キャベツ、人参、ブロッコリー、三つ葉、きのこ類、豆乳、豆腐、陳皮(ちんぴ)、はと麦、棗(なつめ)
(鎌倉薬膳アカデミー 高尾 仁美)