中医学から学ぶ〈ココロとカラダの関係〉
楽しいとき、心が穏やかな時、私たちの身体の中の気血の流れはよく、食事は美味しく感じます。
ストレスを感じている時には、詰まり感やイライラ感を感じます。
そんな時は、食べた食事が消化されず、
いつまでも胃の中に残って嫌な気分になります。
このような状態を中医学では、
「肝の疏泄不暢(そせつふちょう)」と表現します。
「疏泄」 (そせつ)とは、のびのびとして通りがよい状態を指します。
不暢ですから(流暢でない)、流れを良くすることが大切。
食材では、 香りのよいものがおすすめ。
例えば、柑橘系(みかん、ゆず、金柑、レモンなど)、
陳皮 (みかんの皮を干したもの)はもちろんのこと、
せり、セロリ、三つ葉、春菊、しそ、ハーブなど。
お好きな精油でリラックス、入浴、ウォーキングも効果的です。
薬膳はセルフコントロールからセルフメディケーションまで役立ちます。
最近は、特にコロナウイルスの影響で、
ココロが疲れてしまっている方が多いのではないでしょうか。
ウイルスは、そんな弱ったところへやってきます。
自分のココロとカラダの「通りを良くすること」を心掛けてお過ごし下さい。
(鎌倉薬膳アカデミー 山内 正恵)